キャリートレードとスワップポイント
◆スワップ(Swap) = 取り替えること。交換。
スワップとは、意味合いとしては「交換ポイント」のことです。
外貨預金や外為取引(FX)では、通貨を交換する時に発生する「金利差」のことをスワップと呼んでいます。
もう少し詳しく説明しましょう。
「金利の低い通貨」を売って「金利の高い通貨」を買ったとき金利の差額分が儲かりますね。
例えば、米ドル/円で考えてみましょう。
いま、金利が高い方が米ドル…5%だとします。
また、金利が安い方を日本円…1%ととしてみましょう。
円を売って、1万ドルを買ったとします。
金利の安い通貨を売って、高い通貨を買うわけですから、「プラスになるだろう」ということは分かりますよね。
スワップポイントは「高い通貨の金利 − 低い通貨の金利」ですから
5.0−1.0=4.0 % ← スワップポイント となります。
米ドルと円の金利差を考えると、1万ドル分を1年間、米ドルで保有した場合と日本円で保有した場合には、年間400ドルの差が出るとします。
(実際は、その時の金利によって変わるので、ここでの400ドルというのは参考例と考えてくださいね)
実際に、外貨預金や外為取引(FX)を行って資産を運用させるときには、短期で回転させることもよくあります。
というか、これで利益をあげたい人は、効率よく回転させることでもうけていくので、長期間預けっぱなしということは少ないでしょう。
外為業者(銀行など外貨を取引する相手のことですが)は、その差額を日割り計算して、顧客と取引をします。
スワップポイントが4% → これを具体的な数字に置き換えたとき、1日当たり130円の金利がつくとします。
これに、保有している日数分をかければ、スワップポイントでプラスになる金額がでます。
スワップポイントは、外為業者によってそれぞれ決められていますが、基本的にはその国の政策金利をベースにして決められています。政策金利は政府の方針によって時々変わることもありますが、基本的に日々の為替相場の変動とは無関係です。そのため、急激に円高になって、為替差額で損害が出たとしても、スワップポイントで救われるということもあります。
逆に、スワップポイントを支払う場合もあります。
金利の高い通貨を売って、安い通貨を買う場合です。
外貨預金や外為取引(FX)の場面では、どうしても米ドルを売って円を買うというシチュエーションも出てきます。
その場合には、スワップポイントはマイナスになってしまいます。
スワップポイントの仕組みが分かりいただけましたか?
このように、スワップポイントによって資産運用することを「キャリートレード」と言います。
個人投資家はもちろんのこと、ヘッジファンド(投資団体)も、キャリートレードによって資産を形成しています。
日本の政策金利は、景気が上向きつつあるとはいえ、相当低いものです。オーストラリアやニュージーランドをはじめ他国の政策金利を見てみると、キャリートレードはかなり有効な資産を運用方法だと言えるでしょう。
初心者が、外貨預金や外為取引(FX)を行うときに、まず戸惑ってしまうのが、このスワップポイントの理解かもしれません。
<関連ワード>
◆ヘッジファンド …
個人投資家から資金を集めて運用している投資団体のこと。少数の投資家に絞り、投資信託の形で、高い運用利回りを狙っている。
◆キャリートレード …
金利の低い通貨を売って資金を調達し、金利の高い通貨で資産運用すること。米ドルなどの外貨そのものを売買する場合や、株や債券などの金融商品で運用する場合がある。
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